CAN

- 第3回 CANの仕組み -

2014/06/09 公開

まずは前回見た、CANの配線図を確認しましょう。ちゃんと覚えていますか?
この図です。

headLamp
我々オッサンが崇拝すべき、0ボルトと12ボルトさえわかれば大体はナンとかなってしまった愛すべきアナログ電気のやり取りを抹殺したCANの配線図を!
ラジオスターの悲劇という曲を覚えていますか?
Video killed the radio star♪ と歌っているやつです。
そう、まさにアナログ電気はデジタルに殺されたのです!!



閑話休題
今回は、説明に当たってこの図をさらに簡略化します。センサーも取っちゃいましょう。

これでぐっと見やすくなりました。
「クリック」ボタンをクリックすると、シリアル通信の正体が暴かれます。

どうでしょう? お解りになられたでしょうか?
あるCUから、「この情報は××CU発である」と注釈を加えてから、様々な情報を各CUに向けて信号として発信します。
それを受け取ったCUでは、必要のある情報が信号内にあれば利用するわけです。
当然、受け取ったCUも、自分からの情報を信号として発信します。
これで配線のはずもずっと少なくて済み、その分クルマも軽くすることが出来ますし、メーカーの工場での組み立て時にも手間も減ります。
ただし、メカ好きオッサンの興味も減ってしまいますが・・・



一般的にクルマにはHigh Speed CANとLow Speed CANが使われていて、通信速度はHighが500kbps、Lowが125bpsとなっています。
つまりHigh Speed CANの場合、1秒間に50万個の0か1の信号のやり取りをすることが出来るのです。

また、たとえばドアロックとか、動作にさほど速さが求められないような装置には、LIN (Local Interconnect Network)という仕組みが使われていたりします。
さらに最近では、FlexRayなんて規格も実用化され始めているようです。

続く


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