しかしながら、ワタクシメのオートマ嫌いはそれが主たる理由ではありません。
ホントの理由は、オートマはクルマの運転の楽しみの大きな部分を占めるシフトチェンジを奪うからです。
そりゃあ、たしかにマニュアルはメンドクサイし疲れる。特にお盆や暮れの30キロとか40キロの渋滞なんて、想像しただけでゾッとします。
だけど皆さん、インベーダーゲームを覚えていますか?
イヤイヤ、オッサンの皆さん。忘れたとは言わせません。上から徐々に侵略してくるエイリアンを、下にある砲台を操作して破壊するアレです。ゲームセンターや喫茶店で熱中しましたよね?
で、想像してみてください。あのインベーダーゲームの砲台の左右の動きがオートマチックで、プレーヤーは銃を撃つ操作だけすればよい。
そんなゲームだったら、きっとあそこまで若かりしオッサンを熱中させることはなかったはずです。
だからクルマだって・・・・
イヤ、もうやめましょう。いくら繰り返したところで、旧世代の郷愁の嘆きでしかありません・・・(涙
でも、一言だけ、一言だけ叫ばせて下さい。
がんばれマニュアル!
がんばれマニュアル車!
がんばれマニュアル車を作ってるメーカー!
閑話休題
本題です。
現在、オートマは大きく分けて4つの種類があります。
次ページ以降で、一つずつ見ていきますが、ここではさわりの部分を
・ステップ式AT
ひと昔前・・・イヤ、ふた昔かな。昔はオートマといえばコレでした。
トルコンと遊星ギアを用いた装置で変速を行います。
初期のころは2速とか3速でしたが、最新のものは9速、もうちょっとすると10速が登場するそうです。
・CVT
幅の変えられる二組のプーリーと、チェーンやベルトを使って変速します。
1987年、スバル ジャスティに初めて搭載されました。
日本車では、小~中型車はほとんどコレになっていますが、日本車以外ではほとんど採用例がないようです。
ベルトやチェーン、プーリーを使ったCVT以外に、1999年に日産セドリック・グロリアに採用されたトロイダルCVTなんてのもありましたが、一瞬で消え去りました。
・シングルクラッチ式AT(AMT)
マニュアルトランスミッションを機械とコンピューターが操作するオートマです。
ワタクシメの記憶が正しければ、フェラーリF355に搭載されたのが最初で、wikiによると1997年だそうです。セミATなんて呼ばれていました。
ステアリングホイール裏のパドルレバーでシフトチェンジするのですが、たしかATモードもついていたはずです。自動で変速してくれるのに何故セミATと呼ばれるのか不思議に思った記憶があります。
一時期は大流行の兆しを感じましたが、自動マニュアルトランスミッション式(←この言い方も奇妙ですが)の主役は次のデュアルクラッチ式ATに奪われ、今では低価格車にのみ採用されているようです。
追記
2017/04/10
ワタクシメ、すっかり失念しておりましたところへ、複数の読者の方からご指摘をいただきました。
世界初のAMTはフェラーリではなく、いすゞ アスカのNAVI5であります。
NAVI5の登場は1984年で、なんとフェラーリに先んじること13年です!
素晴らしい先進性、と賞賛すべきか、技術もないのに無謀な挑戦、とディするのかは微妙なトコです。
1984年と言えばファミコン登場の1年後ですから、トーゼン、NAVI5を操るコントロールユニットもあの程度のコンピューターであったわけで、
30余年後の現代でさえAMTの制御に不自然さが消しきれないことを考えると、当時の制御がどんなものであったのか・・・(ワタクシメはNAVI5のアスカやジェミニを運転したことはありませんが)
このNAVI5、わずか6年ほどで市場から姿を消します・・・(T_T)
【追記 ここまで】
・デュアルクラッチ式AT(DCT)
これも自動式マニュアルトランスミッションですが、クラッチを2組使っているところがミソです。
詳しい仕組みは次ページ以降に譲りますが、欧州車、とくにドイツ車で増殖中です。
日本車では、日産GTRと三菱ランサーエボリューションにしか採用例が無いようですし、今後も増えなそうは気配です。
ワタクシメの場合、マニュアルに近いコッチの方が好きです。
ちなみに、某調査会社の予測によると、2015年のオートマ各種の市場占有率はこのようになるそうです。
日本に住んでいると、乗用車 = オートマ的な感覚になりますが、まだまだMTが半数近く占めているそうです。
自動車販売台数三大国の日米中ではオートマが、欧州でもオートマが増えつつあるようですがマニュアルが主流で、さらに新興国でもマニュアルとなると、こんな割合になるのですね。
すみません・・・
文字ばかりのつまらない回になってしましました・・・
ので、早速次回のステップ式の回へレッツラゴーしてください
【 これは広告です 】
ワタクシメが開発に参加した、自動車整備士資格取得のための
Web教材「i-Tasu」の宣伝です。
i-Tasuは教育機関向けなので、このサイトを覗いていただいている読者方々の大部分にはあまり関係がないかと思いますが、
「ふーン、こんなのもあるんだァ」
くらいに思っていただけると幸いであります。
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続く
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